S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
「はい!」
和葉はベッドサイドの椅子から立ちあがり踵を返す。足を踏み出しかけたところで、くるりと彼を振り返った。
「忘れものか?」
その質問には答えず、素早くベッドサイドに膝をつき彼の頬にチュッと軽いキスをした。
「お、おやすみなさい!」
早口に告げて、柾樹の顔は見ずに逃げるように部屋を出ようとする。
「……病人に拷問する気か」
ぼやくような彼の声を背中で聞きながら、寝室の扉をぱたりと閉めた。
和葉はベッドサイドの椅子から立ちあがり踵を返す。足を踏み出しかけたところで、くるりと彼を振り返った。
「忘れものか?」
その質問には答えず、素早くベッドサイドに膝をつき彼の頬にチュッと軽いキスをした。
「お、おやすみなさい!」
早口に告げて、柾樹の顔は見ずに逃げるように部屋を出ようとする。
「……病人に拷問する気か」
ぼやくような彼の声を背中で聞きながら、寝室の扉をぱたりと閉めた。