おにぎり屋さんのイケメン店長は、初恋の彼女を口説き落としたい。



 お互い自己紹介をすると「そうだ」と篠原さんは思い出すように声を出した。


「僕も話すよ、僕がこの店始めた経緯」

「えっ?」

「気になってたよね、きっと」


 そう呟いて、静かにドアを閉めて【close】という看板を掲げた。



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