おにぎり屋さんのイケメン店長は、初恋の彼女を口説き落としたい。


「おーい! 花葉〜」

 
 後ろから名前を呼ばれて振り向くと、ショートヘアの個性的なファッションをした高校時代からの友人の亜由美がこっちに向かってくるのが分かった。


「久しぶり、亜由美」

「久しぶりだね、元気だった? って、色々聞きたいこと山ほどあるんだけど……お腹も空いたし、どっかカフェでも入ろうよ」

「そうだね、もう十一時半だし」


 私たちはカフェを探しに施設の中に足を進めた。




 
< 18 / 27 >

この作品をシェア

pagetop