おにぎり屋さんのイケメン店長は、初恋の彼女を口説き落としたい。
好きだって言いたい
「……花葉ちゃん、大丈夫?」
「えっ、あ、すみませんっ」
あれから私はなぜか、篠原さんを意識するようになってしまっていた。だけど、なんでか今日はボーッとする気がする。
「体調が悪いなら、言ってね」
「大丈夫です。仕込みやりますね」
私はそう告げると、空いた皿を持って厨房に向かった。水に浸して洗い、それを乾燥機にかける。
それからネギを切ったり在庫の確認をしたりと忙しく過ごす。動き回ってもなんだか暑い感じがして、だけどお皿を洗うと気持ちいいな〜なんでかななんて考えながらやっていると篠原さんに声をかけられた。
「花葉ちゃん、一旦座ろうか。お座敷のところに行こう」
「え、篠原さんっ」
「いいから。今、人いないし」
私は篠原さんによって、座敷の方に座らされ額に彼の手が当てられる。その手が、とても気持ちいい。