おにぎり屋さんのイケメン店長は、初恋の彼女を口説き落としたい。
住み込みで働きます
「えっと、それってどういう……」
「そのままの意味です。丁度、スタッフ募集しようと思っていましたので」
店員さんはチラシを差し出すと、それはよく見る求人票だった。
「これ、待遇良すぎでは……? 住む場所もあるなんて」
「いや? そんなことないよ。どうかな?」
「私で良かったら、働かせてください!」
私がそう言えば「ありがとう!」と店員さんが目を輝かせた。
「そうだ、名前言っていなかったね。僕は、篠原洸明っていいます。オーナー兼店長です」
「篠原店長ですね、……私は、榊屋花葉と申します。よろしくお願いします」