輪廻〜親愛ヴァンパイア〜
昔、誰かに言われた。
私は「冷めている」のだと。
「会話が続かない」「つまらない」のだと。
ああ、私はそういう人間なんだと漠然と感じた。
それならそれでいい。
誰の邪魔にもならないから、関わりたくないのなら近付かなければいい。
無理をしなくてもいいのだ。
こんな、生まれついてのイラナイ子と一緒にいなくてもいいのだと言ってあげたい。
生きてることが疎まれる原因。
存在そのものが罪。
死ぬことでさえ償えないのなら、私には“生”と“死”のどちらの価値もないということでしょう?
自虐的な奴だと私を笑うのなら、言ってやりたい。
「私をこんなにしたのはお前たちだ」と。
それを面と向かって言えたらどんなに楽なんだろうか。
意味なく自嘲したくなった。