輪廻〜親愛ヴァンパイア〜
「……いいことじゃないか。
完全なる記憶を呼び起こせば、今はまだ色あせた原石は宝石のごとく最上級に光り輝く。
けれど、君らの側にいたらそれこそ可哀想だ。
あの子はさ、僕に愛されてこそ真に輝けるんだよ?
要するに……
僕に興味のない奴に価値はないってことだ。
他の男を見るくらいなら、いっそ壊れてしまえばいいんだよ」
「相変わらず健全に病んでんなお前…」
ちょっと引くわ。
もちろん、そんなこと言ったらややこしい事になりかねないため口をつぐむ。
「ルイは危うい自身の立ち位置をよく理解していたよ。
弁えた上で君と恋仲となり、死を覚悟して安らかな眠りについた…。
だから彼女は双方ともに傷付かない方法をとり、その記憶に蓋をした。
君と永遠に結ばれることのないようにね。
違うかな?」
「……」
「とても清らかで優しい彼女のしそうなことだね。
それもルイの魅力の一つだよ。
流石は僕の永劫なる最愛の人だ」