青天、哉。
人は皆、奇跡の連続の中にいる。
宇宙ができて、地球ができて、生命が誕生して、争い、和解し、また争い、繰り返し、今日まで、そしてこの先もそうやって、連続していく当たり前。
でも一つ一つを見ればどれも奇跡であることには、あまり気づかないで皆生きている。なぜか? 続いたからだ。
だから、3度目に頼人と出会ったときには、私はあれだけ信じて疑わなかった運命という名の偶然を初めて疑った。
ああ、この人とは私の人生の中で、必ず出会うことになっているんだ、と。
そして、お互い何かしらの影響を与え合っていくのだと。