青天、哉。




頼人もよく行くレトロな喫茶店にエスケープ。


アゲハとも何度か来たことがある。


ここのコーヒーが世界一じゃないか、と思うほど、何ならここのコーヒー以外は認めないぞというスタンス。


窓際の席に座って、店の内と外のギャップを楽しむ。


温かいコーヒーに、心まで寄りかかって、はあ、至福。


その至福を邪魔するように、パソコンを持って頼人が隣に座る。


「こたつが最高じゃなかったんですか?」


「ああ、最高だね。心までポカポカで、今日はアイスコーヒーでもいいくらいだ」


と言いつつ、ホットコーヒーを注文するもんだから、思わず飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。



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