青天、哉。




もう何日、食事をしていないだろう。


もう何日、風呂に入っていないだろう。


お風呂に入ろう。


バスタブに湯を張ろう。


裸に、生まれたままの姿で飛び込もう。


深く、深く。


目を開けよう。


何が見えるかな?


ああ、これが青葉頼人が言っていた場所なんだ。


だんだん、苦しくなってきた。


浮上しよう。


しかし、目は閉じたまま。


目を開けよう。


何が見える?


私、ねえ、何が見える?



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