若旦那様の憂鬱〜その後の話し〜
「園長先生、遠藤先生、花は?花の様態は?」
「あっ!柊生君。良かった…直ぐ来れて。」
園長がそう言って柊生に駆け寄る。
「本当にこの度は申し訳無く…。」
謝罪をしようとする園長を遮って、
「そういうのは要らないですから、花はどうなんですか?」
隣の遠藤が機転を効かせ話し出す。
「花先生ですが、僕が物音を聞いて慌てて駆け付けた時には既に階段の踊り場で倒れていて、声をかけても応答が無いので慌てて救急車を呼びました。
…ただ、その時に走る足音を聞いた気がして…。」
「花の意識はまだ?」
「今、精密検査をして頭に異常は見つからなかったそうです。
お腹の子も今のところ大丈夫そうですが…。ただ、意識が戻らなくて…。」
「担当医が中にいますので入って下さい。」
遠藤先生に導かれて、柊生は処置室に足を踏み入れる。
「失礼します。
夫の一橋です。彼女の様態は?」
「あっ!柊生君。良かった…直ぐ来れて。」
園長がそう言って柊生に駆け寄る。
「本当にこの度は申し訳無く…。」
謝罪をしようとする園長を遮って、
「そういうのは要らないですから、花はどうなんですか?」
隣の遠藤が機転を効かせ話し出す。
「花先生ですが、僕が物音を聞いて慌てて駆け付けた時には既に階段の踊り場で倒れていて、声をかけても応答が無いので慌てて救急車を呼びました。
…ただ、その時に走る足音を聞いた気がして…。」
「花の意識はまだ?」
「今、精密検査をして頭に異常は見つからなかったそうです。
お腹の子も今のところ大丈夫そうですが…。ただ、意識が戻らなくて…。」
「担当医が中にいますので入って下さい。」
遠藤先生に導かれて、柊生は処置室に足を踏み入れる。
「失礼します。
夫の一橋です。彼女の様態は?」