若旦那様の憂鬱〜その後の話し〜
私が担当するうさぎ組は12人の3歳児クラス。
遠藤保先生の補助役として修行させてもらっている。
「遠藤先生。今日は手遊びから始めますか?」
今日のカリキュラムの変更事項をチェックして右隣の保先生の指示を仰ぐ。
「はい。手遊びの後に絵本の時間にします。
また、宮本先生が読んでくれる?子供達に大好評だったので。」
にこりと笑って遠藤先生が私に言う。
「あれは、絵本が大人気だっただけだと思います。」
「でも、ピアノで伴奏つけたりとかってなかなかアレンジ出来ないよ。素敵だと思うから、もっと出し惜しみしないで子供達に聞かせてあげて。」
「ありがとうございます。」
たまたま大学の卒業制作でやった、絵本をミュージカル調にして弾き語りをすると言うアイデアを披露しただけで、
昨日は泣いていた子が泣き止むようにと、咄嗟にやったに過ぎ無い、ただの時間稼ぎだったのだが…。
「へぇ。面白そう。私も聞いてみたい。」
左隣の美波先生が興味津々で乗り出してくる。
「美波先生、ここは職員室です。
もう学生じゃ無いんだから、もっと場をわきまえて話して下さい。」
早速、菜摘先生からのお叱りを受けて、
「はーい。すいません…。」
と、美波先生は小さく返事をする。
そんな感じで空気が冷えたところで朝のミーティングが始まり、子供達の来る時間を迎える。
遠藤保先生の補助役として修行させてもらっている。
「遠藤先生。今日は手遊びから始めますか?」
今日のカリキュラムの変更事項をチェックして右隣の保先生の指示を仰ぐ。
「はい。手遊びの後に絵本の時間にします。
また、宮本先生が読んでくれる?子供達に大好評だったので。」
にこりと笑って遠藤先生が私に言う。
「あれは、絵本が大人気だっただけだと思います。」
「でも、ピアノで伴奏つけたりとかってなかなかアレンジ出来ないよ。素敵だと思うから、もっと出し惜しみしないで子供達に聞かせてあげて。」
「ありがとうございます。」
たまたま大学の卒業制作でやった、絵本をミュージカル調にして弾き語りをすると言うアイデアを披露しただけで、
昨日は泣いていた子が泣き止むようにと、咄嗟にやったに過ぎ無い、ただの時間稼ぎだったのだが…。
「へぇ。面白そう。私も聞いてみたい。」
左隣の美波先生が興味津々で乗り出してくる。
「美波先生、ここは職員室です。
もう学生じゃ無いんだから、もっと場をわきまえて話して下さい。」
早速、菜摘先生からのお叱りを受けて、
「はーい。すいません…。」
と、美波先生は小さく返事をする。
そんな感じで空気が冷えたところで朝のミーティングが始まり、子供達の来る時間を迎える。