若旦那様の憂鬱〜その後の話し〜
「すいません、何か2人のお邪魔ですよね。」
助手席にと勧めたのにも関わらず、遠藤先生は後部座席に座ってしまうから、私は助手席に座るしかなくて何となく気不味い。
「お2人はいつからお付き合してるんですか?」
「3年ぐらいです。元々幼馴染でお互い知った仲だったので。」
運転しながら柊君が話す。
「僕は付き合って1年で子供が出来ちゃって、結婚したんです。
彼女はまだ社会人になって3年目で働き盛りだったので、不服だったみたいで…何で自分ばっかり子供に縛られなきゃいけないんっだって、ストレス溜めちゃったみたいなんです。
僕もちゃんとサポートしてあげなくちゃいけなかったのに父親にも夫にもなり切れなかったんですきっと…。」
「それは仕方ない事だと思いますよ。
結婚も子育てもまだまだ初心者なんです。
仕事柄、沢山の経営者にお会いする機会があるんですけど、皆同じ事が言えます。
恋愛も経営もある意味同じなのかもしれません。
間違っても修復してまた始めれば良いんじゃないでしょうか。」
柊君の心強いアドバイスが遠藤先生の力になってくれると良いなと思いながら、私も柊君の話に耳を傾ける。
「花先生はこの先、安泰ですね。
こんなに立派な彼氏さんがいて、幸せになる事が確実じゃないですか。」
不意に自分の事を言われて、何で答えるべきか迷い、ふふっと愛想笑いをしてしまう。
「僕だって、こんな偉そうな事言ってますけど、花から見たら100点満点はもらえないと思います。
仕事ばかりでなかなか2人の時間も作れませんし、家事も何もかも彼女任せですから。」
柊君が苦笑いする。
「あの、私は全然不満とか無いです。
側に居てくれるだけで安心感しか無いですから。」
私は戸惑いながらもフォローを入れる。
「同棲されてるんですね。」
びっくりしたように遠藤先生が言うから、
あっ!と、自ら墓穴を掘ったことに気付き、何て言うべきか戸惑う。
「実は、ここだけの話ですが結婚してるんです。3年前から。
だから、交際0日とは言わないまでも結婚イコール交際期間なんです。
園長先生にしかお伝えしていないので内密にお願いします。」
柊君が堂々とはっきり、ありのままを言ってくれるから、変な嘘をつかずに済んでホッとする。
「そうなんですね!
えっ!?花先生、20歳の時に結婚したんですか?」
驚きを隠せない顔でそう聞かれる。
「私にとってはずっと兄みたいな存在で、大好きでしたから。」
なんかちょっと照れてしまう。
「良いなぁ、純愛ですね。」
遠藤先生が遠くを見てそう言う。
「僕が彼女を奪わたくなくて、待っていられなかったんです。」
笑顔でそう言う柊君は嬉しそうだ。
身内以外に2人の関係をはっきり言える事が少ないから、きっと嬉しいんだと思う。
助手席にと勧めたのにも関わらず、遠藤先生は後部座席に座ってしまうから、私は助手席に座るしかなくて何となく気不味い。
「お2人はいつからお付き合してるんですか?」
「3年ぐらいです。元々幼馴染でお互い知った仲だったので。」
運転しながら柊君が話す。
「僕は付き合って1年で子供が出来ちゃって、結婚したんです。
彼女はまだ社会人になって3年目で働き盛りだったので、不服だったみたいで…何で自分ばっかり子供に縛られなきゃいけないんっだって、ストレス溜めちゃったみたいなんです。
僕もちゃんとサポートしてあげなくちゃいけなかったのに父親にも夫にもなり切れなかったんですきっと…。」
「それは仕方ない事だと思いますよ。
結婚も子育てもまだまだ初心者なんです。
仕事柄、沢山の経営者にお会いする機会があるんですけど、皆同じ事が言えます。
恋愛も経営もある意味同じなのかもしれません。
間違っても修復してまた始めれば良いんじゃないでしょうか。」
柊君の心強いアドバイスが遠藤先生の力になってくれると良いなと思いながら、私も柊君の話に耳を傾ける。
「花先生はこの先、安泰ですね。
こんなに立派な彼氏さんがいて、幸せになる事が確実じゃないですか。」
不意に自分の事を言われて、何で答えるべきか迷い、ふふっと愛想笑いをしてしまう。
「僕だって、こんな偉そうな事言ってますけど、花から見たら100点満点はもらえないと思います。
仕事ばかりでなかなか2人の時間も作れませんし、家事も何もかも彼女任せですから。」
柊君が苦笑いする。
「あの、私は全然不満とか無いです。
側に居てくれるだけで安心感しか無いですから。」
私は戸惑いながらもフォローを入れる。
「同棲されてるんですね。」
びっくりしたように遠藤先生が言うから、
あっ!と、自ら墓穴を掘ったことに気付き、何て言うべきか戸惑う。
「実は、ここだけの話ですが結婚してるんです。3年前から。
だから、交際0日とは言わないまでも結婚イコール交際期間なんです。
園長先生にしかお伝えしていないので内密にお願いします。」
柊君が堂々とはっきり、ありのままを言ってくれるから、変な嘘をつかずに済んでホッとする。
「そうなんですね!
えっ!?花先生、20歳の時に結婚したんですか?」
驚きを隠せない顔でそう聞かれる。
「私にとってはずっと兄みたいな存在で、大好きでしたから。」
なんかちょっと照れてしまう。
「良いなぁ、純愛ですね。」
遠藤先生が遠くを見てそう言う。
「僕が彼女を奪わたくなくて、待っていられなかったんです。」
笑顔でそう言う柊君は嬉しそうだ。
身内以外に2人の関係をはっきり言える事が少ないから、きっと嬉しいんだと思う。