若旦那様の憂鬱〜その後の話し〜

体調不良は誰のせい？

「花、体調は？」
窓の外を見ていた私の頬に柊君が不意に触れるから、ビクッとしてしまう。

「だ、大丈夫だよ。」
その場を取り繕うように言うけど、

「今日は何を食べた？」
柊君から言われて、朝から何を食べたか考える。
朝食は時間も無くてヨーグルトにバナナを入れたものだけ食べた。
昼は栄養ゼリーと…美波先生からもらったクッキーだけだ…。

さっきのお店では、グレープフルーツジュースに焼き鳥一本に、間柴先生が食べてとお皿に取り分けてくれただし巻き卵だけだった。

「顔色が悪い。明日、休日にやってる病院を探して行くぞ。」

柊君の有無を言わせない雰囲気に息を呑む。

帰り道でコンビニに寄って、柊君はスイーツや麺類、おにぎりと買い占めるくらいの勢いで、いろいろな種類を買って来てくれた。

「何でも良いから食べた方が良い。」
柊君だって出張帰りで疲れてるのに、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。

「こんなにいっぱいありがとう。
心配させちゃってごめんね……。」

「花が元気になってくれたらそれで良い。」
そう言って、プリンを手渡してくれた。
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