若旦那様の憂鬱〜その後の話し〜
次の日は土曜日で、
近くの総合病院に予約を入れてくれたらしく、半ば強制的に柊生の車で病院に連れて行かれる。
「多分、初診だから結構待つと思うから、柊君は家で待っててくれて良いよ。」
普段から忙しい柊生に少しでものんびりして欲しいと花は思うだが…。
「心配で仕事どころじゃない。 俺も着いて行くに決まってるだろ。せっかくの休みだからこそ、出来る限り花の側にいたいんだ。」
柊生の中で付き添う事は決定事項のようで、止める事が出来なかった。
内科の待合室で30分ほど過ぎただろうか。
柊生がタブレットで仕事をこなしているのを隣に座り見守っていると、看護師さんから名前を呼ばれる。
「一橋さん、一橋花さん。」
はい。っと手をそっと挙げて立ち上がる。
「俺も一緒に…」
と、タブレットを閉まって立ち上がろうとする柊生を何とか止める。
「柊君、なんか、付き添いって子供みたいで恥ずかしいからここで待ってて。」
花はそっとそう伝え軽く手を振る。
「…分かった、行っておいで。」
若干残念そうな顔で、柊生はそれでも大人しく椅子に座り直し、手を振り返してくれた。
近くの総合病院に予約を入れてくれたらしく、半ば強制的に柊生の車で病院に連れて行かれる。
「多分、初診だから結構待つと思うから、柊君は家で待っててくれて良いよ。」
普段から忙しい柊生に少しでものんびりして欲しいと花は思うだが…。
「心配で仕事どころじゃない。 俺も着いて行くに決まってるだろ。せっかくの休みだからこそ、出来る限り花の側にいたいんだ。」
柊生の中で付き添う事は決定事項のようで、止める事が出来なかった。
内科の待合室で30分ほど過ぎただろうか。
柊生がタブレットで仕事をこなしているのを隣に座り見守っていると、看護師さんから名前を呼ばれる。
「一橋さん、一橋花さん。」
はい。っと手をそっと挙げて立ち上がる。
「俺も一緒に…」
と、タブレットを閉まって立ち上がろうとする柊生を何とか止める。
「柊君、なんか、付き添いって子供みたいで恥ずかしいからここで待ってて。」
花はそっとそう伝え軽く手を振る。
「…分かった、行っておいで。」
若干残念そうな顔で、柊生はそれでも大人しく椅子に座り直し、手を振り返してくれた。