乙女と森野熊さん


お昼になるといつも食事をするメンバーに謝り、コンビニで買ったおにぎりなどを持って生徒会室に入った。

そこには既に私以外のメンバー四人がいて驚く

「山浦さん」

秋山先輩が見たことも無いほど申し訳なさそうに私の所にやってきた。

「ごめん、大事なときに動けなくて。詳しい内容は聞いてないけどもう大丈夫なの?」

「こちらこそご迷惑かけました。あの、どこまで何を知ってるんですか?それにみんなは」

「山浦さんに秘密にしてて申し訳なかったけれど、ここのメンバーには全員知らせてある。まずは食べながら話すよ」

秋山先輩に言われいつもの長テーブルの定位置に座ると、みんな着席して各々お弁当やパンを食べ始めた。

「実は僕の親戚と森野さんは知り合いでね、連絡先を教えて貰って直接電話したんだ、生徒会副会長に山浦さんになってもらったので負担が増えるかもしれませんって」

そんな気配りをされていたことに私はびっくりした。

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