BABY主任は甘やかされたい~秘密の子育てしています~
引き寄せられて、みっくんの膝上に向かい合って座る形になる。
いつの間にか捲り上げられていたスウェット。露になった膨らみを吸われてるから、戸惑いを隠せなくてみっくんの頭に力を入れた。
前に希乃愛が"ママ、おっぱい"と吸い付いてきた事がある。もちろん母乳なんてものは出なかったけど。
こんなに大きな男の人が、赤ちゃんみたい引っ付いているのが堪らなく恥ずかしくて、心臓の音が大きく鳴り響く。
「や、あの、みっくん、胸ばっか……」
「……んー」
ちゅぱっとわざとらしく音を立てて、一端離れて、今度は両手で形を崩しながら舌で舐めて吸ってかるく歯を立てる。
「あっ、……ん」
「香江ちゃん、これ好きなの?」
「べ、別に好きじゃっ………ないです」
希乃愛の寝息が響く静かな部屋。私とみっくんの小さな声のトーンがやけに大きく聞こえる。
両手で口を塞いでこれ以上声が出ないように、必死に我慢して、もどかしい気持ちが大きくなっていく。
どの位たっただろうか──。
彼が私の胸から離れた頃は、その形も輪郭もぼやけて分からなくなっていた。名残惜しいとまで感じてしまう程、ずっと吸い付いていたと思う。
「ベッドは希乃ちゃん寝てるから、ソファ行こうか」
耳元で囁かれた言葉に、ぼーっとする頭で小さく頷いた。