煩悩過多なイケメンは私に一目惚れしたようです【マンガシナリオ】
第4話 別の意味で"味わいたい"
○教室 昼休み
玲那「千華ちゃん、一緒にお昼食べよ!」
玲那がキラキラした笑顔で、千華の席にやってきた。
千華の脳内には、中学時代ぽつりと一人で寂しく昼休みを過ごす自分の姿が浮かんだ。
千華(なんだか、最近は毎日賑やかに過ごしている気がする)
千華(──嬉しいな)
千華「うん! あ、御厨くんもいるけど良いかな?」
真尋はスッと千華の机に、自分のをくっつけている。
玲那「うん。いいよー」
涼介「俺もいーれて」
弁当箱を持って、チーッスとピースをしながら来た涼介。
真尋「無理」
千華「御厨くん、意地悪しちゃ駄目だよ」
いつものことなのか、真尋の言った事は無視して玲那へ視線を向けた涼介。
涼介「お、名取ちゃんもいるじゃん」
ぱちりと目があった涼介と玲那。
二人の間に「…………」と無言が流れ、「えっ……」と困惑した顔になる玲那。
玲那「……誰?」
涼介「俺だよ俺!! 藤田涼介!」
玲那「あー……、はいはい。あれだ、──くんだよね?」
涼介から目線を外し、名前を濁して言った玲那。
涼介「嘘だよね、名取ちゃん。俺、名前を先に言ったんだけど!?」
玲那「はぁー、あたしお腹すいたぁ」
お腹を押さえて「ぺこぺこだよぉ」と言う玲那。そんな二人のやりとりを聞きつつ、千華は鞄の中をのぞくとお弁当箱がないことに気づいた。
千華「あ……お弁当忘れたから、私ちょっと購買に行ってくるね」
玲那「あたしも今日購買だから、一緒に行こ千華ちゃん!」
玲那は立ち上がった千華の腕を引き、千華はおっとっとと足を取られつつ、二人は教室を後にした。
教室に残された男子二人。
悲壮感を浮かばせた涼介は、真尋に問う。
涼介「俺って、そんなに存在感ない?」
真尋「…………」
涼介「え、まさかこれも聞こえてねーの?」
なあ真尋ぉと、抱きつけば「ウザイ」と真尋に言われて「うぐっ」と胸を押さえる涼介。
真尋「──はやく座りなよ。……如月さんが戻ってくる前に、食べ終わっとけ」
伝わりづらい優しさ……なのか、どうかわからないが。
そんなつれない態度の真尋だが、涼介はじーんとしながら「うんうん、そうだな」と真尋の机の前に座った。
真尋ははぁ、とため息をついた。
真尋「何が悲しくて、目の前に涼介を見ながら食べなくちゃいけないんだ」
涼介「俺そろそろ、泣くよ?」
玲那「千華ちゃん、一緒にお昼食べよ!」
玲那がキラキラした笑顔で、千華の席にやってきた。
千華の脳内には、中学時代ぽつりと一人で寂しく昼休みを過ごす自分の姿が浮かんだ。
千華(なんだか、最近は毎日賑やかに過ごしている気がする)
千華(──嬉しいな)
千華「うん! あ、御厨くんもいるけど良いかな?」
真尋はスッと千華の机に、自分のをくっつけている。
玲那「うん。いいよー」
涼介「俺もいーれて」
弁当箱を持って、チーッスとピースをしながら来た涼介。
真尋「無理」
千華「御厨くん、意地悪しちゃ駄目だよ」
いつものことなのか、真尋の言った事は無視して玲那へ視線を向けた涼介。
涼介「お、名取ちゃんもいるじゃん」
ぱちりと目があった涼介と玲那。
二人の間に「…………」と無言が流れ、「えっ……」と困惑した顔になる玲那。
玲那「……誰?」
涼介「俺だよ俺!! 藤田涼介!」
玲那「あー……、はいはい。あれだ、──くんだよね?」
涼介から目線を外し、名前を濁して言った玲那。
涼介「嘘だよね、名取ちゃん。俺、名前を先に言ったんだけど!?」
玲那「はぁー、あたしお腹すいたぁ」
お腹を押さえて「ぺこぺこだよぉ」と言う玲那。そんな二人のやりとりを聞きつつ、千華は鞄の中をのぞくとお弁当箱がないことに気づいた。
千華「あ……お弁当忘れたから、私ちょっと購買に行ってくるね」
玲那「あたしも今日購買だから、一緒に行こ千華ちゃん!」
玲那は立ち上がった千華の腕を引き、千華はおっとっとと足を取られつつ、二人は教室を後にした。
教室に残された男子二人。
悲壮感を浮かばせた涼介は、真尋に問う。
涼介「俺って、そんなに存在感ない?」
真尋「…………」
涼介「え、まさかこれも聞こえてねーの?」
なあ真尋ぉと、抱きつけば「ウザイ」と真尋に言われて「うぐっ」と胸を押さえる涼介。
真尋「──はやく座りなよ。……如月さんが戻ってくる前に、食べ終わっとけ」
伝わりづらい優しさ……なのか、どうかわからないが。
そんなつれない態度の真尋だが、涼介はじーんとしながら「うんうん、そうだな」と真尋の机の前に座った。
真尋ははぁ、とため息をついた。
真尋「何が悲しくて、目の前に涼介を見ながら食べなくちゃいけないんだ」
涼介「俺そろそろ、泣くよ?」