煩悩過多なイケメンは私に一目惚れしたようです【マンガシナリオ】
○空き教室。机の上に逆さに椅子を乗せ、教室の後ろに雑にたくさん置かれている。
先に教室に入った真尋は、くるりと振り向き後から入ってきた千華を見た。
真尋「ここ、穴場なんですよ」
千華「へ、へぇ。どういう穴場なの?」
真尋「サボりです」
千華(お、思った通りだった……!)
千華「サボりは良くないんじゃ?」
真尋「バレなかったらセーフです」
千華(そういえば、授業中たまにいない時があったかも)
千華「は、はぁ……」
「いや、そもそもサボりはアウトでは?」と疑問符を浮かべつつ、曖昧に返事をした千華。
真尋はじーっと、千華を見つめてきた。
真尋「如月さん、知ってますか?」
千華「……!」
先程「サボる」と言った人と同一人物かと思うほど、真剣な表情の真尋。
千華は何を言われるのかと、ゴクリと唾を飲みこんだ。
真尋「──女性の二の腕は、アレと同じくらい柔らかいそうですよ」
手をワキワキとさせ、何かを揉んでいるような仕草をする真尋。
千華「……」
真尋「……」
シーンを通り越して、耳がキーンとするような静寂に包まれた空き教室。
千華(────ん?)
(え、今なんて言った?)
(というか、その動きはっ!?)
(に、二の腕が何とかって……私の聞き間違いだよね?)
千華は顔が引きつりながらも、どうにか真尋に聞き返す。
千華「ごめんなさい、よく聞こえなくて。もう一度言ってもらってもいい?」
真尋「はい、何度でも。如月さん、知ってますか? 女性の二の腕はアレ──」
千華「やっぱり言わなくていいや!」
手を前に突き出し、真尋の言葉を遮る千華。
千華(女性の二の腕って、あれだよね。むっ胸と同じ柔らかさだとかそういう……!)
真尋「そうですか?」
コテン、と首を傾げる真尋。
変態的な発言の後なのに、さらりと流れる前髪など全てが美しい。
千華は「イケメン恐るべし」と思った。
千華(御厨くんだって高校生だから、これはある意味健全なのかもしれないけどっ! わざわざ私に言う必要あったかな!?)
千華はじりっと一歩後ろにさがる。
すかさず一歩詰め寄る真尋。
真尋「如月さん。俺、話があるって言いましたよね」
千華「そっ、そうだったね……」
千華(さっきのが本題じゃなくてよかった……!)
と、ほっとしつつ。
どうにか真尋と距離を取ろうとするが、その度に距離を詰めらる。
ついに、千華はトンッと廊下側の窓に背がついた。
キスが出来そうなほど近くに来た真尋。
その瞳は、ゆらりと熱を孕んでいる。
千華は息をのんだ。
先に教室に入った真尋は、くるりと振り向き後から入ってきた千華を見た。
真尋「ここ、穴場なんですよ」
千華「へ、へぇ。どういう穴場なの?」
真尋「サボりです」
千華(お、思った通りだった……!)
千華「サボりは良くないんじゃ?」
真尋「バレなかったらセーフです」
千華(そういえば、授業中たまにいない時があったかも)
千華「は、はぁ……」
「いや、そもそもサボりはアウトでは?」と疑問符を浮かべつつ、曖昧に返事をした千華。
真尋はじーっと、千華を見つめてきた。
真尋「如月さん、知ってますか?」
千華「……!」
先程「サボる」と言った人と同一人物かと思うほど、真剣な表情の真尋。
千華は何を言われるのかと、ゴクリと唾を飲みこんだ。
真尋「──女性の二の腕は、アレと同じくらい柔らかいそうですよ」
手をワキワキとさせ、何かを揉んでいるような仕草をする真尋。
千華「……」
真尋「……」
シーンを通り越して、耳がキーンとするような静寂に包まれた空き教室。
千華(────ん?)
(え、今なんて言った?)
(というか、その動きはっ!?)
(に、二の腕が何とかって……私の聞き間違いだよね?)
千華は顔が引きつりながらも、どうにか真尋に聞き返す。
千華「ごめんなさい、よく聞こえなくて。もう一度言ってもらってもいい?」
真尋「はい、何度でも。如月さん、知ってますか? 女性の二の腕はアレ──」
千華「やっぱり言わなくていいや!」
手を前に突き出し、真尋の言葉を遮る千華。
千華(女性の二の腕って、あれだよね。むっ胸と同じ柔らかさだとかそういう……!)
真尋「そうですか?」
コテン、と首を傾げる真尋。
変態的な発言の後なのに、さらりと流れる前髪など全てが美しい。
千華は「イケメン恐るべし」と思った。
千華(御厨くんだって高校生だから、これはある意味健全なのかもしれないけどっ! わざわざ私に言う必要あったかな!?)
千華はじりっと一歩後ろにさがる。
すかさず一歩詰め寄る真尋。
真尋「如月さん。俺、話があるって言いましたよね」
千華「そっ、そうだったね……」
千華(さっきのが本題じゃなくてよかった……!)
と、ほっとしつつ。
どうにか真尋と距離を取ろうとするが、その度に距離を詰めらる。
ついに、千華はトンッと廊下側の窓に背がついた。
キスが出来そうなほど近くに来た真尋。
その瞳は、ゆらりと熱を孕んでいる。
千華は息をのんだ。