夕日のかかやいたるに ── 。

次の日。

「あ…」

彼女らしき人と歩く夕日が目に入る。

「綺麗な人だな…」

夕日の彼女はいわゆる一軍女子の中でもリーダー的存在。顔も整ってるしスタイルもいい。私とは大違いだ。

「はいはい、そんな暗い顔しない~。昨日のあたしの努力はどーなるんだっての。」

「わ、未來!暗い顔なんて…」

「してましたーッ!」

未來は私の心が読めるのかな、なんてすこし馬鹿げた思考が頭を過ぎる。

「さ、教室いくよ!」

「はーい!」

未來に手を引かれ、教室へと歩き出す。
< 3 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop