先生 ♀ × 生徒 ♀
hinata視点


遅いなぁ、iPhone取りに行っただけなのに。

もう花火始まっちゃうよ...。


「ごめん、遅くなった」

「もー、遅いよー」


陽葵が帰ってきて、実愛が言った。


「はい、これお前のジュース」


凰市が陽葵にジュースを渡した。


「ありがと」

「陽葵...?」


あたしは陽葵の様子が少し変に感じた。


「あ、ほら始まるよ!」


陽葵は窓の方に走って行った。


ヒュ~...ドンッドドンッ.....パラパラ...


「綺麗だなぁ~」


華衣が言った。

暗くてよく見えなかったけど、花火の明かりで分かった。

陽葵は泣いていたんだ。

そして今も陽葵の目からすーっと涙がこぼれた。

あたしは陽葵の手を握った。
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