孤独だった君に、僕の全身全霊の愛を…
「どうして、謝るの?
僕は、瑛茉に会えて嬉しいよ!」

「え?でも……怒って…る…よね…?」

「自分自身にね」

「え?」

「“また”嫉妬したんだ。
だって今日の瑛茉、一段と可愛いし、富根くんといて楽しそうに話してたし、可愛い瑛茉を他の社員も見てるって思ったらなんか……
そんなみっともない嫉妬する自分が嫌で、自分にムカついてたの」

「真絋…」
(そうだったんだ……!)

「………」
ばつが悪そうに、視線を逸らす真絋。

瑛茉は、真絋に身体を寄せ見上げた。
「今日ね。この服買ったから、真絋に見せたくて会いに来たの。
衣音ちゃんに“可愛い”って言ってもらえたから」

「瑛茉…
可愛いよ!凄く!
このまま離したくないくらいに、可愛い!」

「良かった!
真絋に、可愛いって思ってもらわないと意味がないから」

「え?」

「だって、最近私…“真絋に可愛いって言ってもらうために”服とか選んでるから!
真絋は卑下しないでって言ってくれるけど、やっぱり真絋の隣に立つの不安なの。
だから、少しでもつり合うようにって考えてる。
真絋の……出来ればずっと傍にいたいから!
もう二度と、真絋みたいな素敵な人に出逢えない気がするから。
━━━━━大好きだから!
だから、頑張りたい!
真絋の傍にいられるように」

必死に言葉をつむぐ瑛茉。

真絋は、そんな瑛茉に言葉にできない愛しさが込み上がった。
そのまま、包み込むように抱き締めた。

「僕も、瑛茉が大好き!
ずっと、瑛茉の傍にいたいと思ってるよ!
僕だって、瑛茉に相応しい男でいたいと思ってる!」

そして瑛茉の頬を包み込み、顔を上げさせた。
瑛茉が照れたようにはにかんだ。

「瑛茉」
「ん?」

「これからもきっと僕、みっともない嫉妬すると思う」
「うん」

「それでも、ずっと傍にいてくれる?」

「うん!傍にいたい!
私の方こそ、これからも卑下しちゃうことあると思うけど、その分頑張るから!
見守ってくれる?」

「フフ…うん!もちろん!」

「フフ…」
「フフフ…」
漸く二人は、微笑み合う。

そして真絋の顔が近づき、ゆっくり瑛茉が目を閉じた。

チュッと口唇が重なって、また微笑み合った。
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