孤独だった君に、僕の全身全霊の愛を…
それから、ソファに並んで座りコーヒーを飲んでいる二人。

「━━━━ありがとね、瑛茉。
瑛茉の言葉、本当に嬉しかった!」

「うん!」
にっこりと微笑む。

「………」

「………」

「………」

「ん?真絋?」
ジッと見つめられ、首をかしげる瑛茉。

真絋が瑛茉の手から、カップを取りテーブルに置いた。
そして、瑛茉の左頬に触れた。

「前髪…払っていい?」

「え?あ…」

「ちゃんと、瑛茉の全部を見たい」

「うん…」

ゆっくり、優しく前髪を払う。
左目が露になり、瑛茉はギュッと目を瞑った。
身体中が心臓になったように、ドクンドクンと鳴り響く。

左目に、真絋の口唇の感触がした。
ゆっくり目を開けると、真絋が微笑んでいた。

「瑛茉、凄く綺麗だよ……!」

「そ、そんなこと…/////」

「もっとしていい?」
そう言って、何度も左目や右瞼や頬などにキスを繰り返す。

「フフ…フフフ…くすぐった…いよ…(笑)」
「んー、もっともっとさせてー(笑)」

じゃれ合うようになり、そのままソファに押し倒された。

「……真紘…////」

「………」

「……/////」

「シャワー、浴びに行こ……?」

組み敷かれジッと見つめられて、顔を赤くしている瑛茉。
真絋は頬に触れながら、窺うように言った。

「う、うん…/////」
消え入りそうな声で頷くと、微笑み一度瑛茉から下りた。
そして、瑛茉を抱き上げた。

「え━━━ちょっ…ま、真絋!!?」
「ん?お風呂に連れてってあげる!」

「お、下ろしてー」
「やだー」

「てか!い、一緒に入るの?」
「もちろん!」

「えーーー!無理無理無理無理無理!!!」

「いいでしょ?」

「無理ぃ……」

「わかった…残念だなぁー
じゃあ、先に浴びておいで?」

「あ、いや、さ、先に真絋、ど、どうぞ?」

「フフ…ん、わかったぁー」

真絋がシャワーを浴びる間、そわそわしている瑛茉。
「ど、どうしよう……緊張で、死にそ……」


「━━━━━瑛茉」

「は、はい!!」

「大丈夫?」
振り返ると、Tシャツと短パン姿の真絋が立っていた。
その姿でも、様になっていてカッコいい。

思わず見惚れ、瑛茉は真っ赤にして頷き「私も浴びてくる…/////」と呟くように言い、風呂場に向かった。
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