孤独だった君に、僕の全身全霊の愛を…
「同じ会社の社員さん。
秀晃くんとは、違う課の。
とっても、素敵な人。
アキくんの時と同じで、私には勿体ない人。
でも私に“頑張ろう”って思わせてくれた人。
命をくれた人なの!」
「俺は……そう、思わせてあげることが出来なかったってことか……」
「“守る”って言ってくれたの」
「え?」
「“守る”って言うのは危ないことから守るって意味じゃなくて、私が自分を卑下して“自分自身を傷つけることから”守るって言ってくれた。
そんな人、初めてだった」
「そっか……」
「アキくん、ごめんね」
「え?」
「大学生の時、私がもっと自分に自信が持ててたら。
私がもっと強かったら。
…………アキくんを傷つけずに済んだ。
沢山傷つけて、ごめんなさい……!」
瑛茉が、丁寧に頭を下げる。
「いや、瑛茉が悪いわけじゃない。
俺は……瑛茉を真っ直ぐ見ることが出来なかった。
瑛茉の気持ちを感じることが出来なかったんだ。
だから勝手に一人で不安になって、真奈にすがった。
真奈にも言われたんだ。
“私は瑛茉の代わりじゃない。
ちゃんと、前を見て”って。
その時に思った。
俺は真奈のことも、瑛茉のことも、ちゃんと正面から見てなかったって。
ぶつかってでも、正面を見ることが出来てたら……
瑛茉を、失うことなかったんだろうって」
「アキくん……」
「………フフ…」
昭典が、噴き出したように微笑んだ。
「ん?」
「“初めて”瑛茉を真っ直ぐ見てる気がする。
瑛茉って、こんな綺麗だったんだな!」
「え?/////な、な…/////」
「ねぇ、今度“友達として”お茶に誘っていい?」
「え!?」
「やっぱ、ダメ?」
「ふ、二人はちょっと……
みんなでなら……!」
「秀晃や衣音?」
「うん」
「わかった!
秀晃、誘ってみる!」
そして二人は、別れた。
自宅マンションに帰り着き、買ってきた物を整理する。
ソファに座り、ふぅーと息をつく。
そのまま、横になった。
「アキくん…変わってなかったな……!」
明るくて、爽やかな好青年。
やはり、素敵な男性だ。
“ちゃんと、正面から見てなかったなって”
「……………
……確かに、私も見てなかったかも?
ちゃんと、正面からアキくんのこと」
卑下ばかりして、昭典を信じることが出来ていなかった。
秀晃くんとは、違う課の。
とっても、素敵な人。
アキくんの時と同じで、私には勿体ない人。
でも私に“頑張ろう”って思わせてくれた人。
命をくれた人なの!」
「俺は……そう、思わせてあげることが出来なかったってことか……」
「“守る”って言ってくれたの」
「え?」
「“守る”って言うのは危ないことから守るって意味じゃなくて、私が自分を卑下して“自分自身を傷つけることから”守るって言ってくれた。
そんな人、初めてだった」
「そっか……」
「アキくん、ごめんね」
「え?」
「大学生の時、私がもっと自分に自信が持ててたら。
私がもっと強かったら。
…………アキくんを傷つけずに済んだ。
沢山傷つけて、ごめんなさい……!」
瑛茉が、丁寧に頭を下げる。
「いや、瑛茉が悪いわけじゃない。
俺は……瑛茉を真っ直ぐ見ることが出来なかった。
瑛茉の気持ちを感じることが出来なかったんだ。
だから勝手に一人で不安になって、真奈にすがった。
真奈にも言われたんだ。
“私は瑛茉の代わりじゃない。
ちゃんと、前を見て”って。
その時に思った。
俺は真奈のことも、瑛茉のことも、ちゃんと正面から見てなかったって。
ぶつかってでも、正面を見ることが出来てたら……
瑛茉を、失うことなかったんだろうって」
「アキくん……」
「………フフ…」
昭典が、噴き出したように微笑んだ。
「ん?」
「“初めて”瑛茉を真っ直ぐ見てる気がする。
瑛茉って、こんな綺麗だったんだな!」
「え?/////な、な…/////」
「ねぇ、今度“友達として”お茶に誘っていい?」
「え!?」
「やっぱ、ダメ?」
「ふ、二人はちょっと……
みんなでなら……!」
「秀晃や衣音?」
「うん」
「わかった!
秀晃、誘ってみる!」
そして二人は、別れた。
自宅マンションに帰り着き、買ってきた物を整理する。
ソファに座り、ふぅーと息をつく。
そのまま、横になった。
「アキくん…変わってなかったな……!」
明るくて、爽やかな好青年。
やはり、素敵な男性だ。
“ちゃんと、正面から見てなかったなって”
「……………
……確かに、私も見てなかったかも?
ちゃんと、正面からアキくんのこと」
卑下ばかりして、昭典を信じることが出来ていなかった。