孤独だった君に、僕の全身全霊の愛を…
瑛茉と再会してから、数日後。
「━━━━ヒデ!!」
「おぅ!アキ、お疲れー!」
秀晃と昭典は、二人で会っていた。
二人は大学卒業後も、よく会って食事をしているのだ。
居酒屋に向かった、二人。
「んー、生き返る!」
「だな!」
乾杯をしてグイッとビールを飲んだ秀晃の言葉に、昭典も微笑んで言った。
「仕事、どう?」
そう言って秀晃は、煙草を咥えた。
「順調にやってる!やっと軌道に乗ったって感じだな!」
昭典も煙草を咥えた。
「ん!
良かったじゃん!」
秀晃が昭典の火をつけた。
「…………あのさ…」
煙を天井に吐き、秀晃を見据える昭典。
「んー?」
「この前、街で瑛茉にばったり会ったんだ」
「へぇー」
「なんで……知らせてくんなかったの?」
「は?
━━━━焼鳥旨っ!!」
秀晃はマイペースに焼鳥に食いついている。
「瑛茉の結婚のことだよ!?」
「……アキも食えよ!旨いよ!」
皿を昭典の前に出す。
「ヒデ!!」
「━━━━━なんで、知らせないとならねぇの?」
目だけ上げ、昭典を見た。
「は?」
「アキが知る必要性ねぇよな?」
「………」
「瑛茉は、お前に会いたくないみたいだったしな。
━━━━━瑛茉、言ってた。
誰も悪くない。
でも、アキに会うと“嫌なこと”ばっか思い出して辛いって。
アキと過ごした幸せな二年間も思い出せなくなるって。
お前、瑛茉の結婚のこと言ったら、確実に瑛茉に会いたがっただろ?
だからあえて、黙ってた。
俺はお前に、瑛茉を会わせる気ない。
今、瑛茉は幸せなんだ!
やっと瑛茉、幸せを掴むことが出来たんだから!」
「…………そっか。
瑛茉にも、言われたよ。
二人では会わないって」
「だろ?
だから、無理!
━━━━━ほら、次何にする?」
メニュー表を渡す。
「………じゃあ、刺身盛り!!
この一番高いやつ!
奢ってよ、ヒデ!」
ニコッと微笑み言う。
「………フッ…調子いいやつ(笑)」
しばらく飲んで、昭典が言った。
「でもさ!
瑛茉の旦那ってどんな奴なの?」
「どんな?
…………んー、スパダリ?」
「は?」
「イケメン、会社のエース、おまけに性格も良いときてる」
「スゲーな(笑)」
「まぁ、いい男だな!」
「そっか!
俺の入る隙は、益々ないってか!(笑)」
「………」
「………ん?ヒデ?」
「━━━━って、そんな完璧な奴、いるわけねぇだろ……?」
「は?」
「あいつ、なんかある気がする。
もちろん、良い男だ。
瑛茉を大切にしてくれてる。
でも……わかんねぇけど、とんでもない奴な気がすんだよなぁー
それに、自分でも言ってた。
僕は“死神”だって」
「━━━━ヒデ!!」
「おぅ!アキ、お疲れー!」
秀晃と昭典は、二人で会っていた。
二人は大学卒業後も、よく会って食事をしているのだ。
居酒屋に向かった、二人。
「んー、生き返る!」
「だな!」
乾杯をしてグイッとビールを飲んだ秀晃の言葉に、昭典も微笑んで言った。
「仕事、どう?」
そう言って秀晃は、煙草を咥えた。
「順調にやってる!やっと軌道に乗ったって感じだな!」
昭典も煙草を咥えた。
「ん!
良かったじゃん!」
秀晃が昭典の火をつけた。
「…………あのさ…」
煙を天井に吐き、秀晃を見据える昭典。
「んー?」
「この前、街で瑛茉にばったり会ったんだ」
「へぇー」
「なんで……知らせてくんなかったの?」
「は?
━━━━焼鳥旨っ!!」
秀晃はマイペースに焼鳥に食いついている。
「瑛茉の結婚のことだよ!?」
「……アキも食えよ!旨いよ!」
皿を昭典の前に出す。
「ヒデ!!」
「━━━━━なんで、知らせないとならねぇの?」
目だけ上げ、昭典を見た。
「は?」
「アキが知る必要性ねぇよな?」
「………」
「瑛茉は、お前に会いたくないみたいだったしな。
━━━━━瑛茉、言ってた。
誰も悪くない。
でも、アキに会うと“嫌なこと”ばっか思い出して辛いって。
アキと過ごした幸せな二年間も思い出せなくなるって。
お前、瑛茉の結婚のこと言ったら、確実に瑛茉に会いたがっただろ?
だからあえて、黙ってた。
俺はお前に、瑛茉を会わせる気ない。
今、瑛茉は幸せなんだ!
やっと瑛茉、幸せを掴むことが出来たんだから!」
「…………そっか。
瑛茉にも、言われたよ。
二人では会わないって」
「だろ?
だから、無理!
━━━━━ほら、次何にする?」
メニュー表を渡す。
「………じゃあ、刺身盛り!!
この一番高いやつ!
奢ってよ、ヒデ!」
ニコッと微笑み言う。
「………フッ…調子いいやつ(笑)」
しばらく飲んで、昭典が言った。
「でもさ!
瑛茉の旦那ってどんな奴なの?」
「どんな?
…………んー、スパダリ?」
「は?」
「イケメン、会社のエース、おまけに性格も良いときてる」
「スゲーな(笑)」
「まぁ、いい男だな!」
「そっか!
俺の入る隙は、益々ないってか!(笑)」
「………」
「………ん?ヒデ?」
「━━━━って、そんな完璧な奴、いるわけねぇだろ……?」
「は?」
「あいつ、なんかある気がする。
もちろん、良い男だ。
瑛茉を大切にしてくれてる。
でも……わかんねぇけど、とんでもない奴な気がすんだよなぁー
それに、自分でも言ってた。
僕は“死神”だって」