孤独だった君に、僕の全身全霊の愛を…
真紘「はい!瑛茉、あーん!」

瑛茉「え?いや、じ、自分で……/////」

真紘「えー!あーんしてあげたい!」

瑛茉「………/////
あ、あーん…/////」

真紘「可愛い~!
美味しい?」

瑛茉「うん/////」

昭典「瑛茉、俺のもやるよ!
あーん!」

瑛茉「え!?/////」

真紘「はぁ!?
君、何、人の奥さんにあーんしてるの?」

昭典「いいじゃん!あーんくらい」
ふて腐れたように、かき氷を食べる。

瑛茉「あ…えーと……
真紘も、食べなよ!
美味しいよ?」
雰囲気が悪くなりそうで、明るく真紘に言う。

真紘「うん!
あーんしてー?」

瑛茉「え!?
う、うん////
あ、あーん…/////」

真紘「あーーんん!!
━━━━━旨っ!!
はい!次は、瑛茉ね!
あーん!」

瑛茉「え!?ま、まだあーんなの!?」

真紘「うん!最後まで!」

瑛茉「は、恥ずかしいよぉ/////」

真紘「だって、その顔が可愛いんだもん!
ずっと見てたい!」


昭典「………」
昭典は、真紘と瑛茉のラブラブなやり取りをジッと見ていた。

瑛茉が、こんなに真っ直ぐ相手を見て話しているのを見たのは、初めてだったから。
しかも、とてもイキイキしている。

少なくとも一緒にいた大学時代は、いつも控え目に俯き、視線を合わせるだけでも大変だった。

ここまでにさせたのは、間違いなく真紘。

自分には、それが出来なかった。
羨ましくて、悔しくて、切ない。


昭典「━━━━━ねぇ!!」

瑛茉「え?」
真紘「何!?」

昭典「君はどうやって、瑛茉に“命”を与えたの?」

真紘「は?」

昭典「どうやってたら、俺は……瑛茉を手放さずに済んだの?」

真紘「………」

瑛茉「アキくん…」

昭典「瑛茉は“最初から”こんなじゃなかったはずだろ?
最初は、目を合わすことも困難だったはず。
真っ直ぐ、君を見ることもなかったはず。
前髪を触るのが癖で、いつも自分を卑下して、自信なんかなくて……いつの間にか、消えてしまいそうな女だった」

真紘「………」

秀晃「ちょっと、アキ!!やめとけよ!」
衣音「そうよ!!もう、終わったことでしょ!?
だいたい!あんたが、瑛茉を振ったんじゃん!!」

秀晃「それ以上言うなら、帰━━━━━」
秀晃と衣音が、昭典を止めようとする。


真紘「君が、瑛茉を信じなかったからだよ」

そこに、真紘が言い放った。
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