孤独だった君に、僕の全身全霊の愛を…
夫婦
二人で自宅マンションに帰り、そのまま寝室へ向かった。

ベッドに向かい合って座る。

「んん…ん…待っ…て……」
頬を包み込んで、瑛茉の口唇を貪る真紘。
苦しくて押し返す、瑛茉。

「ん…ダメ……
口……離さないで…?」

「でも…苦し…/////」

「可愛い、瑛茉////」
再度口唇を塞ぎ、チュッ!チュッ!と短いキスを繰り返しながら優しく押し倒した。

「真紘…/////」
組み敷いている真紘に、ゆっくり手を伸ばす。
その手を握り、真紘は指先にキスをした。

「瑛茉」
「ん?」

「なんかね。
今日、漸く“本当の”夫婦になれた気がしない?」

「え?」

瑛茉の指に絡めて握り繋いで、額に額をくっつけた。
「僕の罪を受け止めて、一緒に背負うって言ってくれたでしょ?」

「うん」

「嬉しかった!」

「うん!」
瑛茉の右耳のピアスの上から、キスを落とす。

「ずっと……怖くて言えなかった。
絶対、瑛茉に軽蔑されるって思ってたから。
瑛茉に嫌われて、傍にいれなくなるんじゃないかって思って怖かった」

「真紘…」

「ありがとう、瑛茉!
僕を受け入れてくれて、背負うって言ってくれて!」

「うん!」

「これからも、ずーっと傍にいて?」

「うん!」

「ずーっと、僕を愛して?」

「うん!」

「そして僕にも、守らせて!傍にいさせて!愛させて!」

「うん!」

また口唇が重なり、二人はそのまま熱い夜を過ごした。





孤独だった、瑛茉。
控え目に、存在を消して生きてきた瑛茉。


そして真紘も過去の罪を抱えて、いつか圭輔の代わりに大切な人を全身全霊で愛し守ることを誓って生きてきた。


そんな傷を持った二人は出逢い、恋に落ち、深く愛し合った。

二人はこれからも、互いに愛し守りながら生きていく。



これは真紘と瑛茉の、全身全霊の恋の物語━━━━










“瑛茉。
僕の全身全霊の愛をあげるよ━━━━━!!”








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