孤独だった君に、僕の全身全霊の愛を…
「ん?なぁに?」
不意に、目が合う。

「北三条さん」

「ん?」

「今日言ってたこと、本心ですか?」

「え?
あ、片浜さんが好きってやつ?」

「はい/////」

「うん!」

「私達、まだ出逢って一週間程ですよ?」

「んー、一目惚れってゆうか…笑顔惚れ?みたいな感じかな!」

「笑顔惚れ…?ですか?」

「うん!」

「片浜さんの笑顔、あまりにも綺麗だったから。
ドキドキして…/////
その日から、片浜さんのことばっか考えてるんだ!
どうすれば喜んでくれるかなとか、その帽子もどんなのだったら可愛くて、片浜さんに似合うかなとか色々……」

「でも私、北三条さんに相応しくないです」

「何処が?」

「北三条さんこそ、とても綺麗で、優しくて、爽やかで……申し分ない男性。
そんな方と私では、差がありすぎて……
きっと北三条さん、後悔しますよ?」

「後悔?」

「私とお付き合いしたとして、きっと周りの人達から言われます。
つり合わないって。
きっと、北三条さんが傷つくようなこと。
私のせいで、北三条さんを傷つけたくありません」

「………」

「………」

「………」

「……北三条さん?」

「それって…片浜さんも、僕のこと好きってこと?」

「へ?」

「“私とお付き合いしたとして”って、仮定の話をするってことは“その気がある”ってことだよね?」

「え!?あ…////えーと……」
ハッとしたように、顔を赤くし視線を逸らす。

真絋は瑛茉の頬に触れ、顔を上げさせた。
そして、頬を包み込み言った。

「改めて言わせてよ」

「……っ…/////」
(は、恥ずかしい/////)
間近に真絋の顔があり、更に顔を赤くする。

「僕は、片浜さんが好き!好きだよ!
後悔なんかしない。
それに、僕は“つり合うかどうか”で恋人を決めたりしない。
僕の基準は、その相手を“幸せにしたいかどうか”
その人と“幸せになれるかどうか”だよ。
大丈夫。
君は、とっても綺麗だよ!
知ってる?
本当の美しさは、内面から滲み出てくるんだよ?
片浜さんの純粋な想いとか、相手を気遣う優しさとか。
はにかんだ笑顔とか。
そうゆうところ、凄く綺麗!」

「北三条さん…/////」

「ねぇ、君の口からちゃんと聞きたいな」

「え?」

「僕のこと、どう思ってる?」

「………きです…//////
━━━━北三条さんのこと、好きです!」

「フフ…ありがとう!」

そう言って真絋の顔が近づき、口唇が重なった。
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