甘さをもっと、


聞ける状況ではないのに.....................



あっくんが、
〝何を〟作っているのか気になる私。



そろり、そろり。



抜き足、差し足、忍び足。



音を立てないようにゆっくりと。



バレないようにゆっくりと。



あっくんのいる台所に近づく。



そんなこんなで、
台所のカウンターキッチンの裏の真下。



隠れるように身を潜めた私だけど............



「............ねー、沙菜。バレてないつもり?」



私の頭上から、
身を乗り出して覗いてくるあっくん。



「ひぇっ‼︎」



まさかバレてないと思ったから、
あからさまに驚いてしまった..................


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