七夕に、願いごと
それでも、
私は...............七星くんと一緒にいたくて。
ペンを持つ手にグッと力を込めた。
その瞬間、目にジワリと溢れて来たのは涙。
短冊を書くとき、
いつも傍にいたのは七星くん。
でも、もう隣にいれないんだ.........って。
(今年は、短冊、
七星くんと書けないんだ............っ、)
そう思うと、辛くてたまらなくなった。
その時だった.................................
「.........、なに、1人で書こうとしてんの、」
ふわりと耳元で七星くんの声が聞こえて。
──────ギュッ
と、私を後ろから、
包み込むように、抱きしめて来る七星くん。