七夕に、願いごと


「小姫、そのままで良いから聞いて、」



目を逸らしたことには、
怒らずに、ゆっくりと言葉を紡ぐ七星くん。



「小姫にとって、まだ、〝七夕〟は特別?」



分かりきったことを質問してくる七星くん。



私にとって.................................



「っ、七夕は、1番特別、だよ、」



あれ、いつもならもっと、
すんなり言葉が出て来るのに...............っ。



私、なんか、変だ..................っ。



そう思っていると。



「......っ、俺は、特別だけど特別じゃなぇ、」



〝どっちも〟の意味、
を含めた言葉を言う七星くん。


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