風が吹いたら、君と世界を変える
すると、そいつが私から離れて窓の方へ歩いていく。

「帰るの?」

「だって、そろそろあの看護師、戻ってくるだろ?」

「そうだけど・・・」

「何?寂しいの?」

そいつがニヤニヤしている。

「違うっ!」

「そう?まぁ安心しなよ。また来るから。だって、俺、お前の血しか飲む気ないから」

「なんでそんなに私がいいの?」
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