風が吹いたら、君と世界を変える

「うーん、この病院を外から眺めると窓がいっぱい並んでるじゃん?それで次の獲物は誰にしようかなーってぼーっと眺めてたら、この病室だけ毎日明かりがついてたから」


「昼なんだから当たり前じゃない」


「ううん、毎日カーテンを開けて、電気をつけて、窓を開けて空気を入れ替えて、やることがなくても楽しそうに毎日を過ごしてる。それで、たまに立ち上がって、窓から空を眺めて、看護師さんと楽しそうに話す」

「この部屋はなんかとびきり明るく感じたんだよね」

「お前が楽しそうに病室で過ごしてたからかな」


そいつが私の方を向いて笑った。

「とりあえず、もう俺、お前に決めたから!覚悟しとけ!」

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