風が吹いたら、君と世界を変える
その時、窓から強い風が吹く。

「タイミングがいいんだか、悪いんだか」

私はため息をついた。

「なんだよ、羽乃愛。来てやった途端に、文句か?」

「違いますー!ていうか、来るの遅いよ!ずっと、待ってたんだよ!?」

「何?そんなに俺のこと好きなの?」

「違う!病室で同い年くらいの人の会えるのは貴重だから!」

「しょうがないなー。じゃあ、今度はもっと早く来てやるよ」

「え!いいの!?」

「なんか俺が来ないせいで元気ないみたいだし」
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