風が吹いたら、君と世界を変える
「はー、笑った。でも、大志は本当に優しいよね」

「は?」

「だって結局私の病気が治らないと血が飲めないのに、慰めてくれるし」

「後払いだ!元気になったら絶対に血を貰うからな!」

「分かってるよ、ちゃんと元気になって大志に美味しい血を捧げますよー!」

私は、大志にガッツポーズをしてみせた。

「お前さ、血をあげるのは嫌じゃないの?」

大志が急に真剣な目をした。
< 21 / 40 >

この作品をシェア

pagetop