風が吹いたら、君と世界を変える
「羽乃愛・・・!」

お母さんが私を思いっきり抱きしめる。

「苦しいよ、お母さん」


「私も羽乃愛が大好き。世界で一番大好きよ。どうか覚えておいて・・・!」


「ねぇお母さん。もう謝らなくていいよ。だって、私、お母さんに謝られるようなことされてないもん」

「ありがとう、羽乃愛。羽乃愛の方がよっぽど大人だわ」

「ううん、私はまだ子供だよ。それに一生お母さんの子供。だから、甘えてもいい?」

私はお母さんをぎゅーっと抱きしめ返した。

「どれだけでもお母さんに甘えて。羽乃愛はいつも甘え足りないくらいよ」

その日、私は沢山お母さんに甘えられた。
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