風が吹いたら、君と世界を変える
「羽乃愛《はのあ》ちゃん、採血しよっか」

看護師さんが私の腕に注射器を刺して、血を抜いていく。

「痛い?」

看護師さんが心配そうに聞く。

「うーん、痛い!」

私は顔をしかめながら、元気に答えた。

「そっか、じゃあすぐに終わらせないとね!」

看護師さんが明るく返してくれる。
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