風が吹いたら、君と世界を変える
「え、嫌です・・・」

「はぁ!?」

「そんな見知らぬ吸血鬼にあげる血なんてない。ていうか、絶対私の血不味いよ!?」

「なんでだよ」

「だって、ほぼ点滴で出来た血だよ!?美味しいわけなくない!?」

「ああ、ここ病院だもんな。何?お前の病気そんな悪いの?」

この吸血鬼、本当にデリカシーないな。

私は大きなため息をついてから答えた。

「入院している人にその質問は絶対にしちゃダメなやつだから!覚えておいた方がいいよ!」

私はその男の子、いや、そのヴァンパイアに指を差しながら注意した。
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