風が吹いたら、君と世界を変える
「えー、俺、美味しい血が良いんだけど」

「そんな無茶なこと言わないでくれる!?それに、今の私、貧血気味だから、血を取られると困るよ!?」



「俺も困る。お前の血がいいから」



そのヴァンパイアは真剣な顔で私を見ている。

「なんで?私の血飲んだことないのに?」

「そう。お前の血じゃないと嫌」

意味が分からないが、とりあえず我儘なヴァンパイアなことだけは分かった。
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