心の星
「ほのか、おはよう」

突然耳に入ってくる私の名前。

声の元に目を向けると教室のドアからこっちに向かってくる湊人がいた。

「おはよ」

思わず小声になったが湊人には届いたのか、笑う。

湊人はそのまま席にカバンを置くと私と凛凪の方に来た。

「あ、昨日の、えっと宵野…湊人くん?」

「うん。そっちは?」

「私は戸塚凛凪。灯の親友」

凛凪に親友って言ってもらえて私は内心喜ぶ。

「よろしく。で、何してるの?」
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