心の星
そんなうちに、話は進んでいた。

「灯、聞いてる?」

「え、なんだっけ?」

「もう、ちゃんと聞いててよ〜。俺が火で、凛凪ちゃんが雑務で湊人と灯ちゃんが調理になった」

「あ、わかった、了解」

そう言いつつも私は横目で湊人を見た。

すると湊人がこっちを見ていて、バッチリ目が合う。

湊人は薄く微笑んで大事そうに私を見ていた。

思わず逸らしてしまった。

(そんな目で見てたら、誤解するよ?)
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