心の星
「そうこなくっちゃ」

全て食材を切り終えた私たちは碧にバトンタッチして、暇になった。

「あっちの方、行ってみる?」

そう言って湊人が指差したのはここから5分くらいのところにあるちょっとした広場。

ここより少し高いところにあるから眺めがいいらしい。

私は戸惑ったが、断る理由もないので、行くことにした。

少し歩くと広場が見えてきた。

「きれい…」

柵に寄りかかって景色を眺める。

普段の都心にはないのどかな感じが私を穏やかにした。
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