心の星
すると隣に湊人も並んできたが特に話すわけでもなく、無言でしばらく眺めていた。

「ねえ、ほのかは昼の間も星は見れると思う?」

気づけば景色ではなく空を眺めていた湊人が私に聞いた。

「昼に星?見られないんじゃない?」

「そっか…」

湊人は私の答えを聞いて、残念そうな顔をしていた。

「どうしてそんなこと?」

「いや、なんでもない」

そのとき。

私のスマホが電話の着信を知らせた。

画面を見ると「さつき」の文字。
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