心の星
「さつき…?どうしたんだろ」

私が電話に出ようとすると、その手を掴まれた。

湊人に。

私は掴まれた手の温度が高くなっていくのを感じた。

「出ないで」

「え…?」

「出てほしくない」

「あ、うん」

私は訳がわからなくなって、とりあえず頷いた。

いつのまにか着信は切れていた。



そのあと、カレーは無事作り終えて、そうこうしている間に消灯時間が近づいた。

私は凛凪と2人部屋で、当然、消灯時間になってもすぐ寝るつもりはない。
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