心の星
週が明けて、学校が再開した。

それまでもお母さんはずっと同じ調子で、気がかりだった。

相変わらずお父さんは単身赴任で家にいないから、頼れる人もいない。

今日はサッカー部がない。

「ほのか、帰ろ」

今日は珍しく湊人が誘ってこなかったので、私は颯樹と帰った。

ふと、この違和感の理由を颯樹は知っているのではないかと思った。

「ねえさつき、こないだからお母さんがなんか変なんだけど、なんか知らない?」
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