心の星
「中学のときはバスケやってた」

「えー、すごい、うまそう!!」

「…あーありがとう」

湊人は少し居心地が悪そうだ。

その後も好きな食べ物から何から2人は質問していた。

その時、助けを求めるように視線を動かした湊人と視線が交わった。

咄嗟に目を逸らした。

湊人が微笑んで立ち上がる。

麻帆と雪乃なんてお構いなしに。

2人の視線が痛い。

「ねえ、名前は?」

「…風間灯」

目を逸らしたまま答える。
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