心の星
入院する前に気づけばよかった。

そんな後悔が押し寄せる。

同時に孤独感に包まれた。

俺だって苦しんでもがいて、頑張っているのに、誰も見てくれない。

もう見てくれる人は、いない。

それは小学生の俺には重すぎた。

ある時、俺は久しぶりに昔住んでいた家の近くに来た。

その家には今も父と颯樹が住んでいた。

外から見るだけ見てその足で俺は近くの公園に立ち寄った。

そこは景色が良くてまだ両親が別れる前はよく颯樹と来ていたお気に入りの場所。
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