心の星
私は目を閉じたまま静かに聞く。

「だから、辛くなったら思い出してよ。俺が助けてくれるようにお願いしとくから」

閉じた目から流れた涙を湊人が優しく拭った。

私は目を開けて湊人の方を向いた。

「ありがとう」

すると湊人は言いづらそうに、けど少し顔を赤らめて言った。

「それに、俺には灯が必要だから。前に言われた言葉もそうだけど、それだけじゃなくて、その…灯のことが好きだから。だからいなくならないで」
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