心の星
颯樹が笑いながら湊人に言う。

「ね、灯、俺のこと、湊人って呼んでよ」

「えっと…み、湊人?」

すると湊人は私を見てきた。

恥ずかしそうで、でもとても幸せそうな笑みで。

「俺も言ってればよかったのかなぁ、好きって」

「…?誰に?」

「誰って、ほのかだよ。俺はずっとずっと好きだったんだよ」

「え、嘘だよね?」

さっきから私は混乱しっぱなしだ。

「灯、ほんとだよ。俺兄貴から聞いたもん」
< 63 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop