心の星
「そうだよなー。俺言ったのに抜け駆けしやがって」

「それは兄貴が言うの遅いからで」

私が頭を整理している間にも会話が進む。

「さつき」

「何?」

「私は、さつきの気持ちには応えられない。私にとってさつきはお兄ちゃんみたいなものだから」

「そっか、そりゃね」

「けど、私はさつきにいっぱい助けてもらった。だから、これからもずっと見守ってよ。って図々しいか」

「ううん、俺は灯の味方だから。ずっとほのかを照らし続ける星になるよ」
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